平成25年4月、突如始まった深夜の連続TVドラマ“深夜の用心棒”。
そのドラマは昨今のイケメン俳優やアイドル歌手たちが主演を務めるといった
キャスティングを一切行わず、“あの時代”を演じられる俳優たちのみが選ばれた。
低予算ゆえに番組は一部の限られた地域でしか放映されなかったが、その反響は
凄まじくDVDボックスをはじめとする全国ビデオリリース、そして遂に第二弾
までもが製作されることとなった。
「自由気ままに生きていたい」そんな絵空事に生きる人間たちは、実は誰よりも
力強く生きている。金が無くては生きてはいけない、仕事がなくては生きていけ
ない、だが夢がなくては生きられない!夢を夢で終わらせない。“深夜の用心棒”
の見所は案外そんなところに潜んでいるのかもしれない。
現代のドラマを否定する気は毛頭ない。視聴率42%を超えるドラマは確かに
面白かった。だが、何かが違う!それは自分の“夢を生きてくれる”主人公。
このドラマの主人公は厄介事ばかりを請け負う闇の探偵。だが実際はそれほど
お金になるワケでもなく、普段はしがないBARのマスター。
殴られても蹴飛ばされても依頼者の笑みに命をかける姿は“哀愁”という言葉が
よく似合う。